2022年1月と2月と東京都内大雪のおそれとして、交通機関をはじめとする交通に乱れがあるとニュースなどで報じられ、場所によっては積雪10cmほど積もりました。
4年ぶりに10cmとのことですが、雪が積もるのは2、3年に一度は訪れており、その度に路面凍結による車のスリップ事故や歩行者の転倒で救急搬送されるなど、雪による影響が積雪から雪解けまでの2,3日継続して警戒されていました。
事実、積雪上を不慣れな首都圏では傘を杖にしながら恐る恐る雪道を歩く歩行者や、普段バイクや自転車が多く行き交う道路も少なくタイヤ痕もない状況でした。
そんな状況下で、私も過去に雪が降り積もる度にスリップしては転ぶなど経験を何度もしていることから、今回ご紹介するアイゼンを購入。
実際に雪道をあるいてみたのでレビューしていこうと思います!気になっていた方は是非チェックしてみて下さい。
アイゼンとは
アイゼンとは、氷や氷化した雪の上を歩く際に滑り止めとして靴底に装着する器具のことです。
特徴としては金属製の爪が付いており登山用具のように 滑りやすい所に爪を引っ掛けて歩行できるようにするものです。
愛染について調べていると由来はドイツ語の「登る = Steigeisen」と「鉄=Eisen」からきているようです。
使用シーンに合わせたアイゼンの選び方
アイゼンといっても様々な種類があり、用途や仕様シーンに合わせてアイゼン選びが必要になります。
アイゼンには大きく分けて「アイゼン」と「軽アイゼン」の二種類に分けられます。
アイゼン
前爪があることでアイスバーンや傾斜がある厳しい斜面でも、 しっかりと食い込ませることで切り込んで進むことができるもので、本格的な冬登山などで一般的に使用されています。
爪数は10〜14本程度と 厚底全体的に爪がある感じです。
軽アイゼン
アイゼンと比べ前爪がなく、足裏中央のくぼみに爪数は4本から6本と地面に足をフラットに置いたときに性能発揮する仕様になっています。
緩やかな傾斜の道などの場合は、 軽アイゼンでも十分な場合が多いです。
装着方法にも様々タイプで種類も豊富
アイゼンや軽アイゼンも装着 方法に様々な種類があります。
ベルトタイプ
登山靴やスニーカーなど比較的コンパクトなものが多く爪がついた器具を 靴底にはめてベルトで固定するようになっています。
本格的な登山用のアイゼンと比べ、 ワンタッチタイプと比べ装着時に手間がかかります。
ワンタッチタイプ
かかととつま先にコバがある登山靴に装着する仕様がメインになります。
スニーカーには、器具をワンタッチで装着するためのコバがないため普段遣いとしては向いていないです。
簡易アイゼン24本爪で雪解けもへっちゃら!
こちらが今回購入した 装着タイプがベルトの簡易アイゼンです。
アイゼンと軽アイゼンとはまた異なるタイプで、スニーカーなど 普段遣いの靴にはめて使うもので、爪も大きくなく、それほど雪が積もらない地域なのでの使用を想定した商品です。
また爪も小さいながらも24本とつま先とかかとをかけて全体的に配置されており、雪道でもしっかりと捉えてくれそうな設計になっています。
私は24.5cmから28.5cmのLタイプを購入しました
伸縮性のあるゴムでスニーカーにピッタリフィット
素材は 伸縮性のあるゴムでできており、つま先をアイゼン前部をはめて、かかとまでゴムを伸ばして固定します。
伸縮する幅は5cmとゆとりがあるため、硬くて着脱し難いといった心配はありません。
この時点でベルトはまだつけていませんが、素材がゴムだけあってスニーカーにぴったりとフィットしている感じです。
付属のベルトはマジックテープになっており、アイゼンの側面にある穴にベルトを通して足の甲にかけて巻いて固定します。
ベルトは 両足各1本ずつのため、外れてしまわないか心配。。。
降り積もる雪の中でも安心のグリップ力
2022年2月9日にニュースの天気予報通り、東京で雪が降り積もりだしました。
道路の積雪は10cmとまでいかないものの、車の 屋根に降り積もった雪は5cm程度の高さまでになっていました。
雪道だと前を向いて歩ける
比較的誰もまだ通っていない雪道を歩いてみました。
まだ降り積もって間もない状態のため、雪はふわふわしていてコンクリートの歩道では滑る心配はありませんでした。
綺麗に整備された歩道であっても砂利を固めた道のため、でこぼととした部分にしっかりと金属の爪が引っかかっている感じとれました。
普段であればゴム底のスニーカーで歩くため気にもしなかったのですが、アイゼンを履いて歩くと、地面の質感がダイレクトに伝わります。
近くの公園まで来てみました。
ベンチにはかすかに雪が積もる程度で、誰も足を踏み入れていなかったので、爪がどのように食い込んでいるか検証することに。
土の上に降り積もった地面に足跡を残してみました。
しっかりと詰めが地面に食い込んでいるのがお分かりいただけるのではないでしょうか。
つま先部分に爪が集中しているため、蹴り上げた際に足を滑らして体制を崩す心配はなさそうですが、かかと部分だと、心もとない爪数です。
歩く際は、かかとから踏み込んで、つま先で蹴り上げて前進するため、こちらのアイゼンを取り付けた場合は、足裏全体で踏み込んでから蹴り上げる歩き方が安全かもしれません。
雪解けの道路もスリップ知らず
続けて、踏み固められた後、少し雪が溶けた状態の部分を歩いてみました。
滑る原理としては靴底と道路と接地面に水の層があることによるものとのこですが、尖った爪がコンクリートにしっかりと食い込んでいることもあり、恐る恐る歩かなくても一応、前を向いて歩けました。
むしろ走ってみても滑ることはありませんでした!
雪解けの道路を走るのは危険だから真似はしないように!
雪解けのマンホールは要注意!
途中、雪は積もっておらず、むき出しで濡れた状態のマンホールがあったので上を歩いてみました。
東京水道局の合流地点のマンホールでデザインが施されているため、こちらも問題ないかと 思いきや、アイゼンの金属爪が上手く引っかからず滑ってしまいまいた。
当然と言えば当然ですよね。
アイゼンを装着しているからとは言え、踏み込む場所によっては滑るところがあります。
都心部はほとんどがコンクリートで整備されているため、至るところにマンホールなどの金属製の蓋があるため、気づかずに踏んでしまうと滑ってしまうかもしれません。
また、雪が積もったマンホールであれば雪に食い込んで歩けるのでは?っと思う方もいると思いますが、雪ごとマンホールの上で滑る可能性もあるため、結局の所足元を見ながら歩くのに変わりはなさそうです。
メンテナンスは欠かさず
こちらのアイゼンには専用の収納ポーチがついていました。
乾いた布で、泥や水分を落としてから風通りの良い場所に保管するように推奨されています。
また、ゴム素材でできていることもあり使っているうちに爪が外れたり、ゴム自体が裂けてしまったりと経年劣化をしていきます。
歩行中に外れやすくなったりした場合は寿命の可能性もあるため、使用する際は注意が必要です。
まとめ
ひとえにアイゼンと言ってもこれだけ様々な違いがあり、また歩き方や場所によっては滑る可能性もあることを記事にしました。
東京では雪はめったに降り積もることはないものの、外出をしなくてはならない時や、お子さんと遊びに出かけるといったこともあるかと思います。
くれぐれも怪我をしない1つの対策としてご参考になればと思います。