Peak Designはアメリカのキックスターターで資金募集を成功させ、カメラバックやアクセサリーなど一躍その名を世界の写真業界に轟かせたブランドです。
そんなPeak Dessignがプロダクトとして基本的に採用されているのがアルカスイス互換という規格で、様々な三脚に採用されている形状に対応しています。
しかし、Manfrotto社が提供する三脚は「RC2」と別規格が存在し、複数の三脚を所有する方にとって、規格が異なれば三脚と接続するためのプレートも違うため、プレートを取り付ける三脚ネジ穴が基本的に1つしかないカメラへは付け替えをしなくてはなりませんでした。
アルカスイスとRC2を両方兼ね備えたプレートは無いものか・・・
そんな悩みを一発で解消するプレートこそが、今回ご紹介する「Peak Design DUAL PLATE PL-D-2」ですので、複数の規格に対応したプレートをお探しの方はぜひチェックしてみてください!
Peak Design DUAL PLATE 開封
早速、中身をチェックしてみましょう!
こちらがPeak Design DUAL PLATEが入ったパッケージで、曲線を描いたかのような形状でおしゃれです。
背面を開けると、六角レンチとPeak Design DUAL PLATE本体が入っていました。
六角レンチについている札のイメージでは、今回同封されていたプレートとは異なる形状のプレートがあるようです。
恐らく、ストラップなどに同封されているプレートかもしれません。
Peak Design DUAL PLATEの仕様
Peak Design DUAL PLATE本体の仕様をみていきます。
カメラ本体とガッチリ固定するための工夫
Peak Design DUAL PLATE本体です。
ブレー上面には四方に溝が掘られており、滑り止めとの摩擦でずり落ちないようになっています。
硬いゴムのようなもでので貼り付けられているような感じなので、カメラ本体に取り付けた時にグリップ感があって安心できます。
2つが1つになったプレート
Manfrotto製三脚に付属されているのがRC2規格のプレート、Peak Designのキャプチャーや三脚などに付属されているのがアルカスイス規格のプレートです。
今回のPeak Design DUAL PLATEは、この左2枚の異なる規格プレートが右1枚になった構造になっていて、上部がRC2規格で、下部がアルカスイス規格といった構造になっています。
三脚の規格に合わせてプレートを付け替える必要がなくなるのは非常に助かる!
厚みはRC2同等でかさばらない
2つの規格を兼ね備えた構造になっているため厚みが増すと思いきや、アルカスイス規格の部分は一部RC2規格と一体化したような作りになっているため、実際は、RC2規格の厚みにアルカスイス規格が収まっています。
そのため、 本来のRC2規格の プレートに比べて下部が 両サイド削られたような形になっており、若干不安定な仕様になっています。
実はこの記事を書く前に、何度か三脚の着脱を繰り返していくうちに、 一部の塗装が剥がれてきてしまいました。
マットでかっこいい黒の塗装が剥がれちゃうのは残念
六角レンチとコインなどでしっかりと固定
Nikon Z9に実際にPeak Design DUAL PLATEを 取り付けてみました。
取り付け方としては、 プルート下部にLENSとプリント印があるので、 矢印の方向にあわして同封されていた六角レンチで固定します。
六角レンチがない場合は、コインやマイナスドライバーなので締めることもできるように溝が掘られているので代用ができそうです。
何度も取り外す事は滅多にないのですが、Peak Designと言えば、 六角レンチでの取り外しがメインで、一部のユーザーからは取り回しの難しさから不満の声があったようですが、 この仕様であれば使い勝手が向上するのではないでしょうか。
Manfrottoのプレートのようにノブ付きで回せると良いですね
Peak Designアクセサリーとの相性抜群!
Peak Designのアクセサリーはアルカスイス互換が採用されています。各種アクセサリーとの相性は言うまでもありません。
アルカスイス互換の三脚へ取り付け
Peak Designからは別記事で紹介しようと思いますが、Travel Tripodという三脚があります。
アルカスイス規格を採用しており、今回のDUAL PLATEももちろん問題なく乗せることができました!
ただし、ここで気になる事が1つ、、、
DUAL PLATEの位置に注目して下さい。
本来であれば、左奥を前にして、ロックするための爪を手前にカメラ本体を取り付けたいのですが、プレートの構造上、横にした向きでないと取り付けることができません!
プレート下部にプリントされていたLENSの矢印はRC2規格の三脚に取り付けた際の向きであって、アルカスイスの場合は横を向いてしまいます。
メインはアルカスイス規格の三脚だからこそ向きは揃えて欲しかった
Peak Design人気のCaptureへの取り付けも可能
Peak Design人気のCaptureへは矢印と同じ向きで取り付けることができました!
同じアルカスイス規格でも、 挟み込む位置によって、 カメラ本体の向きが変わってしまうようです。
Manfrotto社のRC2規格にも対応
Manfrotto社の三脚は「RC2」言われる規格が採用されており、Peak Designとは異なる形状をしています。
続けて、RC2規格のManfrotto社のギア雲台に装着していました。
こちらも問題なく取り付けることができ、 標準のRC2規格プレートと遜色ない安定感がありました。
今回は、Manfrotto社のXPROギア雲台に装着してみましたが、基本的にRC2規格の三脚はすべて向きが同じであるため、横を向いてしまう心配がありません。
RC2規格特有のロックレバーもワンタッチでロックできるため、アルカスイス規格にはない装着感を両方兼ね備えた素晴らしいプレートだと実感できます。
まとめ
規格が異なる三脚を複数本所有していて、取り回しが面倒だと思っている方にとって、今回のDUAL PLATEはいかがだったでしょうか?
プレートを都度付け替える手間がなくなるだけでなく、RC2規格のプレートと同等のサイズのため、このプレート1枚取り付けるだけで快適なカメラライフが過ごせます!
アルカスイス規格の三脚に取り付ける場合にのみ、向きが変わってしまうこともあるため、ご使用の三脚に取り付けた場合の参考となれば幸いです。