9月の終盤に入り、夏の残暑が残るものの夜間や朝方は涼しくなってきました。お子様を持つご家庭と言えば、10月は運動会シーズン!運動会に向けて子ども達は一生懸命練習した日頃の頑張りを見せる日でもあり、それを楽しみにしている親子さんも多いと思います。
そんな真剣に取り組む子どもや楽しそうにしている姿を、グランド周辺から撮影に挑むとなると、その時々の表情を捉えるには焦点距離をある程度余裕を持っておく必要があります。
そんな時など、運動会に限らず、望遠として撮影をしたい時に役立つのが「Nikon Z TELECONVERTER TC-2.0x」です。
レンズ単体のズーム以外に、Nikonのフルサイズに対応したカメラであれば、FXからDXへと1.5倍までクロップ(拡大表示)して撮影することができますが、より遠くを撮影したい時や、わざわざ超望遠を準備しなくても、同等の焦点距離や絞りの効果が得られることもあり、あると便利なテレコンとしておすすめです。
そんなNikon Z TELECONVERTER TC-2.0xについて開封レビュー用に撮り溜めていた写真があったので、開封レビューとして記事にします。
Nikon Z TELECONVERTER TC-2.0xを開封
こちらがZ TELECONVERTER TC-2.0xのパッケージです。Zマウントに対応したテレコンバーターで、テレコンバーターを装着できるレンズであれば、撮影可能な焦点距離を2倍にする事ができる代物です。
今回は焦点距離を2倍にするテレコンバーターの紹介ですが、1.4倍のズームができるテレコンバーターもあります
Nikon Z TELECONVERTER TC-2.0x外観レビュー
Z TELECONVERTER TC-2.0x本体がこちら。同梱物としてはマニュアルの他にNIKKORと記されたレンズケースも付属していました。全体的にコンパクトで、最大径が約72mm、全長約50.5mmです。側面にはシンプルに「Nikon TELECONVERTER TC-2.0x」と印字されてます。
サイズ感は、手の中に収まる程の大きさで、重量は270gです。パンケーキレンズのようなプラスティック素材のような質感ではなく、金属で構成されているため、しっかりとした印象。コンパクトながら、レンズ構成は5群8枚という事なので、レンズが詰まってた様な重みを感じます。
また、Z TELECONVERTER TC-2.0xはカメラボディとZ TELECONVERTER TC-2.0xに対応したレンズとの間に装着するのですが、非球面レンズ1枚と最前面および最後面のレンズ面にはフッ素コートが施されているとのこと。
Nikon Z TELECONVERTER TC-2.0xを装着するには取り扱いに注意が必要
レンズ側に装着するキャップを外してみました。カメラボディにあるZマウントと同様のマウントリングが採用されていますが、中央には突起があります。突起部分はシリコンの様な素材でレンズが覆われていおり、レンズに装着する際に、レンズ内を傷つけない様な素材が使われています。
また、カメラレンズとの通信を行うための接続端子も備わっているため、別メーカーのカメラレンズを装着するためのマウントアダプターの様なオートフォーカスが機能しないといった心配は純正だけあってありません。
マニュアルにも記載がありますが、ミラーレスカメラの場合は、イメージセンサーが一眼レフカメラと異なり剥き出し状態です。Z TELECONVERTER TC-2.0xのレンズ側に装着する突起部分には柔らかい素材が使われているとは言え、誤った取り扱いは絶対に避けたいところ。慣れた時や、暗闇での撮影を行う時など、向きを誤ってしまうと破損の原因になります。
当然と言えば当然ですが、Nikon Z9のようにイメージセンサーを守るためのセンサーシールドがないミラーレスカメラは特に注意が必要です。
Nikon Z TELECONVERTER TC-2.0xが対応したレンズは限られている
一方、Z TELECONVERTER TC-2.0xが装着できるレンズも限定されています。例えばですが、第三元レンズの広角レンズを代表とするNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sだと、Z TELECONVERTER TC-2.0xの突起部分が邪魔をして装着する事すらできません。
2023年9月現在でNikonより発売されているレンズの内、以下のレンズであれば装着する事ができるうになっています。
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S
NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S
NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S
Nikon Z TELECONVERTER TC-2.0xは撮影焦点距離だけじゃなく、F値も2倍になる
Nikon Z TELECONVERTER TC-2.0xは撮影焦点距離を2倍にするためカメラレンズですが、絞り値を示すf値も2倍になります。例えば、Nikon Z TELECONVERTER TC-2.0x対応のレンズとしてNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sがありますが、f/2.8に対し、Nikon Z TELECONVERTER TC-2.0xを装着すると、最小値がf/5.6となります。
DXクロップの場合、f値は影響する事なく拡大する事ができますが、Nikon Z TELECONVERTER TC-2.0xはf値までもが2倍になるため、装着前に比べて暗くなったり、ボケ感が失われたりします。その点についてはシャッタースピードやISO感度で明るさの調整をするなど対処できますが、ボケ感については、設定ではなく物理的な問題であるため、撮影場所や環境によって、ボケ感が得られにくいです。
NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR Sに限っては、そもそもがf/6.3もあるため、Nikon Z TELECONVERTER TC-2.0xを装着するとf/12.6とかなり暗くなってしまうため、用途としてはかなり限定されると思います。
そもそもNikon Z TELECONVERTER TC-2.0xで2倍にした1600mmもの焦点距離を必要とする撮影はないと思いますが
このように、撮影焦点距離だけでなく、絞り値を示すf値も2倍になるため、撮影環境に合わせて組み合わせる事で撮影の可能性を広げてくれるレンズなので、超望遠を検討する前に、Nikon Z TELECONVERTER TC-2.0xもしくはNikon Z TELECONVERTER TC-1.4xを検討されることをお勧めします!
お見せ出来る作例ができた際はアップしようと思いますので、長い目で是非楽しみにしていてください。最後まで読んでいただきありがとうございます。参考になれば幸いです!
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