前回、飛塚製鋏所が作る飛庄の剪定ばさみを使ってシマトネリコの剪定に初挑戦した記事をアップしました。
その際、飛庄の剪定ばさみについても少し触れましたが、初心者である私が、プロ仕様でもある飛庄の剪定ばさみをなぜ使っているのかについて、気になった方もいると思います。
単に物好きと言うことではなく、プロ仕様だからこその魅力について整理しましたので、刃物に共通した魅力含め紹介していますので、気になる方は一読ください。
飛庄の剪定ばさみ
飛庄の剪定ばさみは、最高級と印字されたパッケージに入っています。
山形打刃物、各種園芸鋏、剪定鋏製造と続いて記されていますが、山形打刃物とは、山形県山形市周辺で伝統的に製造されている刃物のことを指しているようです。
山形県は刃物の生産地として広く知られているため、伝統を重んじる日本の証の一つですね。
こちらが、飛庄の剪定ばさみ「剪定鋏 A型 金止 200mm」です。
剪定ばさみでも、A型とB型で刃の辺り部分について形状が異なります。
飛庄でもB型がありますが、A型の元祖の生みの親でもあるようで、B型よりも新しい形状のようです。また、B型の刃部に少し角度をつけて細かい作業もやりやすく、かつ刃を薄くして切り抜けを良くしているのが主な特徴とのこと。
一方、B型は全体的に厚みある形で、刃もA型に比べて厚みがあるようで、太い枝を切り落とすのに適しているそうです。
テレビ番組の「和風総本家」で取り上げられて以降、山形の剪定鋏といえば飛庄というイメージが広まってるみたいです。
プロ仕様だからこそ優れたパフォーマンスと耐久性を誇る飛庄の剪定ばさみ
プロ仕様の飛庄の剪定ばさみは、切れ味、耐久性、使いやすさの面でプロのガーデナーや専門家に信頼されているそうです。多種多様な枝木の剪定作業の効率化と品質向上を追求するプロが見るポイントについて調べてみまし。
剪定精度と枝葉の健康のためには切れ味の優秀さが不可欠
飛庄の剪定ばさみは、高品質な刃物素材と緻密な刃研ぎ技術によって驚くべき切れ味を実現しています。YouTubeなどでも、プロの剪定作業はものすごい速さで剪定している様子が公開されているのですが、単に切り落としているだけでなく、造形を意識しながら枝葉へのダメージを最小限に抑えるための切り方や角度、状態などを同時にこなしています。
そんな剪定を行う中で、切れ味が鈍っているのは仕事にならないだけでなく、枝木にも切り口から養分が出てしまったり、雑菌が侵入したりとデメリットでしかないため、切れ味の良さを追求するのにも納得ができます。
高品質の刃物鋼やステンレス鋼で耐久性と長寿命を確保
飛庄の剪定ばさみは、一般的には高品質の刃物鋼やステンレス鋼などの素材で作られています。
これらの素材は耐久性に優れており、長期間の使用に耐えることができるのはもちろん、刃物鋼は硬度が高く、鋭い切れ味を持っているため、シャープな剪定を実現すると言うわけです。
ステンレス鋼は耐腐食性があり、長期間の使用や湿気の多い環境でも錆びにくい特徴があるようで、メンテナンスを必要とするのは、どの剪定ばさみにも共通して言えることですが、数多くこなしたり、養液などの水分量が多い枝葉を剪定する場合等において、飛庄の剪定ばさみは持続性があると言えます。
使いやすさと快適な操作で手に馴染む
飛庄の剪定ばさみは、使いやすさと快適な操作を追求して設計されています。
握りやすいハンドル形状や軽量ながら丈夫な構造など、長時間の作業でも手の負担を軽減するように設計されているため、プロから愛用される理由がここにもあります。
また、使いやすいは剪定鋏に限らず、使い続けるツールだからこそ追求するポイントでもあると思います。
多種多様の植物に対して多目的な剪定に対応
飛庄の剪定ばさみは、幅広い植物の剪定に対応できるよう設計されています。木の枝や茂み、草花など、様々な植物の剪定作業に最適なツールです。
一般であれば、この飛庄の剪定ばさみさえあれば、特殊な使い方をしない限りは、これ1本で完結できるのがほとんどではないでしょうか。
飛庄の剪定ばさみの切れ味は「楼付(ろうつけ)」が肝
刃物ではハガネを真鍮や銅で付けているものは高級とされているようで、どう言うことかと言うと、持ち手と刃となる部分の素材が異なるものを「真鍮(しんちゅう)」や銅で付け合わせる技法の高さと素材が異なるが故のメリットの掛け合わせが融合した作りになっているからということです。
刃の部分は硬くて鋭い素材を使用することで長持ちしますが、デメリットとしては、加工のしにくさがあるようです。
一方、持ち手となる部分は握りやすく、手に馴染むように設計する必要があるため、ある程度の柔軟な素材が好まれるようです。
このように、目的に合わせた素材をつなぎ合わせるのが「楼付(ろうつけ)」であり、その技術が使われている刃物が高級とされる由縁には理由があることがわかります。
そのため、楼付ではない剪定鋏の場合、切れ味も確保しながら、持ち手の加工工程において柔軟も兼ねる必要があるため、刃の強度が落ちることになります。
「楼付(ろうつけ)」の高い技術力があって成り立つ製法なんですね。
飛庄の剪定ばさみは末長く使える剪定ばさみ
今回、飛庄の剪定ばさみについてプロに愛される理由についてご紹介しました。
実際、現場でも使う方がどれだけいらっしゃるのかは、業界関係者で意見が分かれるかもしれませんが、高級であるが由縁の製法や技法により高級として扱われる理由について、どのような視点があったのかをポイントとしてまとめました。
剪定ばさみだけでなく、こうした刃物に共通して言える部分もあったと思うので、知見として知っておいて損はないと思います。
観葉植物をこれから育ててみたいなど考えている方にもおすすめですので、是非検討してみてください。
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