Nikonよりフルサイズミラーレスカメラとして初めてのフラッグシップモデルとしてZ9が2021年12月24日のクリスマス・イブに発売されました!
2021年11月2日より 購入予約開始されてから、約一ヶ月半後の発売と世界的に半導体不足による影響で年内の発売がされるのか心配されていましたが、予告されていた通りとなり、既に予約を済ませた方は順次受け取りしている模様です。
予約数は正式に好評されているわけではないのですが、Nikon公式サイトでは、予測以上の予約殺到で発売日以降に購入予約をされる方については、10月上旬になるとコメントしています。
注目だけでなく、実際に購入予約をする方が多いのはそれだけ魅力的だということですね!
そんな注目を集め続けているNikon Z9ですが、2021年12月10日に購入予約をして2022年2月5日に私の手にも遂に届きました!
ブログやTwitterなどでは、購入予約開始された日に注文された方は順次届けられているように見受けられましたが、私のように発売日前 すぐに購入予約をされなかった方は9月末までには届くだろうっといったムードです。
そんな中、思いの外早く届いたため、私も不意を突かれた感じで子供のように飛びついて開封レビューとして記事にしています!
既に購入予約されている方や検討中の方もぜひチェックしてみて下さい。
Nikon Z9 開封
Nikonのカメラではお馴染みの黒い化粧箱にシンプルに印字された「Z9」の文字。
私はNikon Z7iiも愛用しているのですが、正面に大きく書かれた「Z」が薄く印字されていたのに対してハッキリと印字されています。
同封されている周辺機器含め、全て箱から出しました。
同封物は、Nikon Z9 本体と、取扱説明書、保証書、Nikon Collegeのご案内、Nikon Zっと書かれたカメラストラップ、Li-ionリチャージャブルバッテリー、バッテリーカバー、充電器、USB端子のACEアダプター、 USB 3.0 to USB TypeCのケーブル、ケーブルホルダーが同梱されていました。
フラグシップならではの縦グリップ一体だから、憧れでもある特徴的なデザインです!
Nikon Z9 本体
Nikon Z9とのご対面!
初めてフルサイズミラーレスカメラとしてZ7iiを手にした時は、アルミニウム合金でできているというだけあって正直重たいと感じていました。
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Nikon Z7ii 高画素フルサイズミラーレスカメラ開封レビュー - toiro.online
2020年12月に発売さたNikon Z7iiの開封レビューです。カメラ本体はもちろんのこと、同梱物についてもレビューしていますので、気になる方はチェックしてみてください!
toiro.online
しかし、Z9は幅149mm × 高さ149.5mm × 奥行き90.5mmと大人の男性でも分厚い板を持っているかのような筐体の大きさではあるものの、見た目に比べて軽く感じます。
歴代のNikon フラグシップモデルに比べると大きく軽量化されているとの事なので、ミラーがない分、物理的な部分での改良がしやすくなったんだと思われます。
続けて背面を見ていきましょう。
撮影録画ボタンの切り替えスイッチやAF-ON、 フォーカスポイントを合わせるサブセクター、メインコマンドダイヤル、iボタンに続き、メニュー選択などで利用するマルチセクター、拡大縮小ボタン、削除ボタンの配置はNikon Z7iiと同様です。
なおZ9では縦グリップ一体型と言うこともあり、AF-ON、サブセクター、iボタン、メインコマンドダイヤルが 縦持ちした際に使いやすいように配置されています。
その他マイクボタンや 撮影時に記録するファイルを調整するためのQUALボタン、 ホワイトバランス さくっと切り替えが出来るようにするためのWBなどがあります。
再生ボタンはと言うと右親指で操作できるように、右側に配置され、撮影後すぐに確認できるようになっています。
あくまでも憶測ですが、オリンピックなどの一瞬をとらえる現場では、 都度シャッターを切る度に撮影した画像を確認する事は少ないかと思いますが、右下に再生ボタンを配置することでファインダーを覗きながらも撮影した画像を左手で支えているレンズから手を離すことなく、確認することができるようになっています。左手で支えているレンズから手を離すことなく操作できるように配慮された設計なんだと思います。
60fpsのEVFの実力
Z9のEVFは369万ドットで、1秒間の動画として何枚の画像数で構成されているのかを示すフレームレートが60fpsと他社のフラッグシップ機に劣る性能です。
画素数については、数字上少ないものの綺麗だという評価があります。
画素数が多くなる程、表現する色情報が多くなる関係で暗くなるようで、Z9は技術的に可能ではあるもののバランスを見て369万ドットにしたと思われます。
こうした点で、開発や調達コストを抑えられるところは抑え、全体的なバランスを整えにいったのはないでしょうか。
また、フレームレートも同様で、コンマ1秒を写し取ることを前提とした設計であれば、120fps欲しいのが正直なところではありますが、実際は撮影できれば良いので、バッテリーの持ちや常にファインダーを覗きながら被写体を追っかけているわけではないため、60fpsは十分と言えば十分です。
Youtubeやブロガーさんなどの記事では、やはりミラーレス特有の映像エンジンを通しての映像出力のため、若干の遅延があるとコメントしているのを見受けますが、被写体の特徴をしっかりと理解して撮影すれば、事前にシャッターを反射的に切るなどできるはずなので、遅延によるシャッターチャンスを逃すという結論に至らない気もします。
無駄にシャッターを切らないようにするためのfpsということであれば一理あるため、クセを理解できることが重要なのかもしれませんね。
私は使用しながらクセに慣れれば問題ないかなと思っているので、特に気にしていません!
縦位置グリップ時のボタン配置
フラグシップモデルと言えばやはり特徴的なのがこちらの縦グリップ!
即座に縦横切り替えながら構造を大きく変えることなく撮影できるデザインになっています。
その他の利点として縦構図での撮影を頻繁に行うプロカメラマンにとっては、脇を締めながらの撮影が行えるため、 三脚がなくても安定した撮影が行えるようになります。
シャッターボタンの周りにある切り替えスイッチは、電源オンオフや後ほど紹介する各種ボタンを点灯させる機会はなく、あくまでも縦位置シャッターボタンの誤撮影を防ぐためのロック機能のみのようです。
また、ISOボタンとFnボタンのみで、動画撮影するための録画ボタンはありません。
街頭のディスプレイ広告用などで縦アングルでの動画収録をする現場もあると思いますが、 常に録画ボタンに 指をかけておかなくてはいけないかというとそういうことではないと思いますので、ボタン自体配置されていません。
CFexpress Type B対応メモリーカードダブルスロットでより快適かつ大容量
メモリーカードスロットは2つあり、CFexpress(Type B)/XQDカードが2枚挿入できる仕様になっています。
Z7ii同様、両方にメモリーカードを挿入した場合、スロット1からスロット2への「順次記録」や「バックアップ記録」、RAW+JPEGといったファイル拡張子を使い分けた「分割記録」ができます。
そこに、Z9では「JPEG+JPEG分割記録」が機能として追加されています。
セキュリティスロットに盗難防止用セキュリティーワイヤーで安心を
盗難防止用セキュリティーワイヤーを取り付ける部分です。
現場や海外など、セキュリティに守られてい場所で撮影を行う場合はに使うのですが、私はカメラを持ち出した時は手放すことがないため、使用機会はなさそうです。
海外への出張や旅行に持ち出す際は、カメラを入れるバックと繋いでおけば安心ですね!
現場重視の充実した接続端子
フラグシップ特有ともいえるのがこちらの有線LANが接続できることもあげられます。
プロの撮影現場が主な使用場面だと思いますが、テザー撮影といって撮影した写真をすぐにMacやWIndowsなどのパソコンに有線LANを通して転送する撮影方法です。
WI-Fiで転送する設定もあるのですが、RAWデータとして撮影した画像転送は有線LANが役立ちます!
あと、多くのユーザーから称賛の声があったのが、HDMI端子です。
Nikon Z7iiのように、HDMI TypeCではなく、スタンダードなHDMIを接続できるようになりました!本体サイズの物理的スペースを生かした設計となっています、
Z7iiもアクセサリーターミナルの位置をずらせば、、、、なんて思うのは私だけ?
ゴムキャップを外すと、シンクロターミナルと10ピンターミナルが備わっています。
シンクロターミナルは、シンクロコードを必要とするスピードライト撮影時に接続するようですが、私は基本的に使用しません。。。
10ピンターミナルは、ワイヤレスリモートコントローラー(WR-R11a/T10)などのリモコンを接続する端子です。
あまり使う機会は少ないかもしれませんが、夜景撮影などカメラ本体のブレを回避するために使用したりと、使用目的によっては便利な機能です。
ワイヤレスリモートコントローラー(WR-R11a/T10)を購入した際は、記事にして紹介しようと思います!
コンパクトながらもくっきり明るく見やすくなった表示パネル
上部は4つのボタンが付いたダイヤルと表示パネルがあります。
表示パネルは、全体の画像を明るく撮影するための露出計が表示されています。
Z7iiよりも表示パネルの大きく、情報量も多くなっているため、メインが画面モニターを確認しなくても調節ができる方は重宝するのではないでしょうか。
表示される情報は明るくて、くっきりした表示だから見やすです
Dシリーズに搭載されていた表示パネルに比べると画面サイズは小さいのですが、上手く情報配置が行われた事によるものだと思います。
また、動画撮影時に手持ちで安定した撮影が行えるようにと、親指をおいて撮影するスタイルでも邪魔にならないようにと設計されたようなので、ただ単に小さくなったのではなく、利用ユーザーがより使いやすい改良をいただいたのだと思われます。
Nikonは動画撮影に向いていないメーカーと長年言われていた時代から、8Kが内部収録できるようになったことで、今やトップを先駆ける存在となりました。
機能だけでなく、ボディー本体にもその自信が現れているのではないでしょうか!
慣れが必要なリレーズモードダイヤル
そして、ダイヤルですが、リレーズモードダイヤルロックボタンが小さくBKTボタンの近くにあり、人差し指で押し込みながらだいやるを回すようになっています。
ロック機能はいいのですが、これが回しにくいんです。
飛び出た調節ダイヤルのため、複数台使い分ける方にとって首からストラップで下げた際に、服やズボンにあたって設定が変わらないようにと配慮された機能のようなのですが、もう少し簡易的に回せるようにして欲しかったところです。
D6は回しやすかった記憶があります。慣れが必要ですが、プロの現場でこの使いにくさは仕様として影響ないのでしょうか。
複数の設定を1つのFnに割当可能になりました
Z9本体には複数箇所にFnボタンが配置されています。
1つのFnボタンに複数の設定ができるようになったことで、NikonのHPで松尾憲二郎さんがレビューしているような、「[優先送信]と[レーティング(★5)]を割り当てることで、Fn1ボタンの操作ひとつで「送信」と「画像の重要性の伝達」が完結します。(Nikon HP:https://www.nikon-image.com/products/mirrorless/lineup/z_9/features05.htmlより引用)」ができるということです。
となると、物理的なボタンの数以上に設定ができることになるので、よりカスタマイズ性が高まり自分好みに設定ができるということですね!
使う中で自分なりにカスタマイズした設定できるのは嬉しいポイント
センサーシールドでしっかりCMOSセンサーを保護
CMOSセンターにホコリなどのゴミが付着つかないようにするためのシールドです。
初期設定では センサーシールドが下りるように設定されていないのですが、設定画面からセンサーシールドをオンにすることで、 電源オフ時に センサーシールドがCMOSセンサーを守ってくれます。
購入して開封した際は、すぐに設定することを強くお勧めします!
Z7iiにはない機能ね!
縦横4軸チルト式画面モニターで多彩なアングルに対応可能
背面の液晶モニターは4軸のチルト機構を採用されています。
横位置では画面を上90°で下に43°と傾けることができ、縦位置での場合、上90°と下23°まで可能です。
静止画撮影時に限りますが、縦位置にした際、画像モニターと電子ビューファインダー内の情報表示類が縦位置で表示されるようです。
暗所撮影時にも強い!ボタンイルミネーションと新機能
電源スイッチにはON/OFFと別に、ボタンを光らせるためのイルミネーション切り替えが行えるようになっています。
すべてのボタンが光るわけではないようですが、暗室や夜間での星景撮影のような暗い場所で、設定や画像確認に必要なボタンはイルミネーションで明確に視認できるようになります。
また、今回Nikonの発表でもあった「スターライトビュー」を搭載され、真っ暗で何も見えない状態でも、ブーストがかかったかのように被写体が画面モニター内で確認することができるようになりました。
その他にも、暗さに目が慣れたときにメニューや被写体を見やすくするための「赤色画面表示」と、ミラーレスカメラならではの性能を活かした暗所での撮影可能としているようです。
北極星を中心とした星空を撮ってみたいですね
同梱物
Nikon Z9に同梱されていた周辺機器をチェックしてみましょう!
シンプルにNikon Zと刺繍されただけのストラップがかっこいい!
Nikonのカメラに付属されるストラップは、機種名があったり、文字が多くゴテゴテしてたりと主張が強い印象でした。
またNikonのキーカラーでもある黄色もラインなどで装飾することなくシンプルなデザインで個人的に好印象。
ただ本体が大きく重量がある分、ストラップめお負担にならないよにクッション性のあるストラップが良かったです。
ストラップの幅は大きくて肩への負担は少ないもののクッション性なし。
3300mAhと大容量のバッテリー!Nikon D6などと同様のEN-EN18dを採用
バッテリー室カバーを付けた状態のNikon Z9用のバッテリーです。Nikon D6などと同じ形状の EN-EL18dが採用されているようで、D6からの乗り換えので予備バッテリーを幾つか買い揃えていた方にとっては買い換える必要がないのでそのまま使えそうですね。
Z9 同梱のバッテリーチャージャーは5Vで3Aの出力仕様です。
接続端子はUSB Type-Cなので、しかもPDとなっているため、モバイルバッテリーからのチャージができます!
出張や旅行先などでモバイルバッテリーからチャージできるので、場所を選ばないで充電できるのは嬉しいですね!
開封後すぐに残量を確認しましたが、出荷時のバッテリー残量は50%程でした。
バッテリー室カバーには着脱ノブがあり、Z9本体のバッテリー室にバッテリーを挿入する際は着脱ノブを立てた状態でセットします。
左回転でバッテリー室カバーをロックするようになっており、着脱ノブも横倒しで出っ張ることはありません。
重量はメディアとバッテリー込みで1340gとNikon D6よりも堆積が20%と大幅に小さくなっているものの、重量は110g軽いだけとのこと。
ミラーレスカメラとしての小型軽化はできても軽量化は感じにくいかな。
接続端子を守るケーブルホルダーは中途半端!?
Z9本体にケーブルホルダーを装着し、USB Type-Cケーブルを接続してみました。
ケーブルに負荷がかからないようにや接続端子が何かに引っかかったりして抜けないように写真のような接続をするようです。
ただし、3.5mのマイクやイヤホン端子、有線LAN端子のケーブルホルダーはなく、また、ケーブルを通す部分も2口だけと、映像制作する方にとってはこのケーブルホルダーだけでは安心して撮影に挑めない気もしました。
まとめ
今回、Nikon初となる Zシリーズで初となるフルサイズミラーレスカメラのフラグシップモデル「Nikon Z9」について開封レビューしました!
フラグシップモデルは憧れでもあり、私は買えないだろうな〜と思っていたのですが、Z9はその庶民の声を聞いてかこれまでのフラグシップカメラの価格から大幅に下がっています。
それでもM1 Pro Max のMac book pro 14よりも高いのには高いのですが、こうしてブログや副業での撮影依頼を受けた際など、趣味にとどまる事なく活躍をしてくれることを期待して購入しまいした。
プロカメラマンだけが使う領域から手に取るハードルが下がった今回のZ9は、iPhoneなどのスマートホンでの撮影に慣れ心でいる世代からすると、改めてカメラや写真、動画撮影などの楽しみ方を見つめ直すきっかけになるんじゃないかと個人的に思っていたりします。
構図なんかを学びながら、追ってNikon Z9で撮影した写真や動画などをアップできればいいなと思っていますので、楽しみにしていて下さい。
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