カメラで動画撮影をした際、音声が全体的に響いてノイズなどが入るなどして気になった事はないでしょうか?
今回は、ミラーレスカメラでの音声収録をよりクリアにする外部マイク「SennheiserのMKE400-ii」を購入した。
2022年の1月に発売されており、発売してから2年経過していますが、YouTubeなどのSNSでも高く評価されており、多くのクリエイターに使われているMK400iiで、テレビや映画などの収録用マイクとして長年愛されているMKH416を製造販売している知る人ぞ知る老舗のメーカーでもあります。
そんなMKE400-iiですが、ネーミングの通り、MKE400の2世代目であり、形状はMKE200を模倣した形状になっており、MKE200で好評だったマイク部分が引き継がれて新しくなっています。そんなMKE400-iiについて、開封から外観についてレビューしようと思います!
今回紹介するマイク
MKE400-ii
手のひらサイズでありながら、クリアな音声を収録することができるガンマイク
MKE400-iiの主な特徴
- 電源検出機能による自動電源ON/OFF
- ローカットフィルタの切り替えによる風切り音軽減
- ゲイン調整やモニタリング機能の備えた本格仕様
- 老舗マイクメーカーのクリアな音声収録が可能
SennheiserのMKE400-iiを開封
こちらがMKE400-iiのパッケージです。
パッケージにはMKE400と記されていますが、2世代目のマイク部分が円柱のような形状をしたMKE400-iiが入っています。分類としては、コンパクトショットガンマイクで、前方の音声をクリアに取るためのマイクとして使うものになります。
パッケージ上部には、「2YEAR WARRANTY」と英語で書いており、直訳すると「2年間の保証」とメーカー保証があるようです。その他、ドイツ語、フランス語で記載されているようで、パッケージ全体的に多言語で記されていますが、日本語の記載はありませんでした。
MKE400-iiの同封物と詳細
中身はMKE400-ii本体と単四電池が2本、ウインドジャマーが1つ、付属品を全て収納できる大きさがのポーチ、カメラ用、スマートフォン用とそれぞれに接続するためのオーディオケーブル、簡易マニュアルが同梱されています。
MKE400-iiの本体がこちら。
外観を見ていると金属性で重たいのかなっと思っていたのですが、本体重量は約85gでとても軽く、カメラのホットシューに装着しても、あまり重みを感じない程度です。
裏面にある裏蓋を開けると、単4電池を2本入れる箇所があります。電池を入れる部分がホットシュー付近で重心が先端ではなく、手元部分に近い所なので、大きく重みが増す感じはしなさそうです。
全体の大きさは長さ126mm、高さ67mm、幅37mmで、片手に収まる程度の大きさです。素材は全体的にプラスティックで、金属が使用されているような部分と言えば、イヤホンジャックが外観で確認できる程度で質感としては安っぽい印象。とは言え、筐体がコンパクトであるため、金属製にする事でかえって振動が伝わりやすくて、マイクとしては良くないのかもしれません。
側面にはボタンがいくつかあります。電源ボタン、ローカットフィルターのON/OFF切り替えスイッチ、ゲインの+/ー切り替えスイッチ、モニタリング用のイヤホンジャックと8段階の調整ができるボリュームボタンです。
手動または自動での電源ON/OFF
事前にカメラ側の設定でプラグインパワーの設定ができていれば、MKE 400-iiをカメラ本体とオーディオケーブルで接続することで、カメラ側の電源を入れたと同時にMKE 400-iiの電源が自動でON/OFFすることができます。
カメラの起動すると同時にマイクの準備が整うため、マイク収録漏れが発生しません。また、カメラの電源をOFFにすれば、MKE 400-iiも電源がOFFになるため、常にカメラと連動した電源検出機能は有用です。
ちなみにバッテリーは約100時間程稼働するという事のようで、旅行などで使用する場合であっても、手に入れやすい単4電池ということもあり、バッテリー問題はそれほどなさそうです。
小型ながら本格仕様!室内外問わず物理的、電子的に発生するノイズを除去
MKE 400-iiはMKE200を継承して、ショックマウントカプセルが採用されています。その中には、さらにショックマウント(衝撃吸収)が内蔵されているため、ハンドリングノイズを最小限に抑える事ができ、高品質な収音ができる他、付属のウインドプロテクションを使うことで、風切り音を軽減することもできるそうです。
イヤホンジャックやオーディオケーブルも、ノイズ対策や取り回しなどに配慮されており、接合部分はネジ固定でプラグの擦れを防止する他、オーディオケーブルは伸縮性するようになっており、引っ掛けるプラグが外れてしまうといったリスクを軽減するための対策が取られています。
物理的に防げる対策を施した上で、更にローカットフィルターとしてのデジタル処理をする機能も搭載されているため、エアコンなどの気になる低音域を軽減することもでき、小型でありながら本格的な仕様になっている事が伺えます。
モニタリングができないカメラでも確認できるようになる
マイクを装着するということは、よりクリアな音声収録をしたいという事から、どのような音が録れてのか気になるものです。ゲインなどでレベルの調整をしながらモニタリングする事が重要で、MKE400-iiはこれらの一連の流れを本体だけで完結することができます。
ゲインの調整は+/ー切り替えスイッチで+20dB、0dB、-20dBと3段階で調整する事ができ、リアルタイムでモニタリング用のイヤホンジャックよりヘッドホンなどを接続することで確認する事ができます。
風切り音やハムやノイズなどがないか、撮影現場に合わせた調整をするのに音声に失敗ができない場面であればあるほど、モニタリング機能は必須なので、このように、モニタリング機能の無いカメラであっても、MKE400-iiを装着してローカットフィルターのON/OFFやウインドプロテクションなどと組み合わせながら、最適なレベル調整をする事ができるようになった点はMKE400-iiの最大の特徴とも言えます。
MKE400-iiを装着したままでもファインダーを覗いた撮影が可能
MKE400-iiをNikon Z8のホットシューに装着して、横から見た状態がこちら
動画を撮影しながらも、スチール撮影も行う場合、ホットシューにマイクを装着していると、ファインダーを覗く際、額にマイクが当たってしまうことがあります。
MKE400-iiであれば、前方に伸びるような設計になっており、後方は抑え気味でありながら、オーディオケーブルも前方からカメラ側面に回して取り付けるようになっているため、ファインダーを除いての撮影で、MKE400-iiを装着したままでもスムーズに撮影する事ができます。
これまで、MKE600を装着していた際は、動画と写真撮影を切り替えるのに、ファインダーを覗くためにも、都度付け外しをする運用をしていましたが、MKE400-iiであれば、そのような心配はなさそうです。
MKE400-iiは持ち出しやすい大きさながら本格仕様の完成された外部マイク
MKE400-iiの開封から、外観と機能面について記事にしました。
動画撮影をメインとするユーザーにニーズのある本製品ですが、スチール撮影もする方にとっては、マイクの装着が撮影時に邪魔にならない点も魅力的だと思います。
MKE400-iiは外部マイクとしてサイズ感は大きすぎず小さすぎずの程よいバランス感で、ゲインやローカットフィルタ、モニタリングの機能など、多くの機能を兼ね備えています。マイクとして、細部まで拘って作り込まれた理にかなった形状で本格仕様であるため、少しでも音に拘りたいと思われている方は、MKE400-iiを導入することを強くお勧めします。
ファッションは足元からと言われるように、まずは綺麗な映像よりも音声を自然でクリアにする事で、魅力ある映像作品ができると思いますので、チャレンジしてみてください!
商品のリンク一覧はコチラ!
今回ご紹介した商品は以下のリンクより購入いただけます♪
\ toiro.onlineで紹介しているオススメ /